土地探しは、面倒でもアナログで

数年前、新築で家を建てるため、土地探しをしました。
家を建てるのはもちろん、土地を買うなんて初めての経験でしたが、インターネットでどこからでも簡単に情報が得られる時代、まずはネットで、とまるでネットショッピングでもするような軽い気持ちで、不動産情報サイトを検索しました。

今思えば、一番近道だと思ったその方法が、最も遠回りでした。
ネットに掲載されている不動産情報って、かなりいい加減なのです。

ずっと以前に契約済、売却済になっている物件が、依然として残っていたり、都合の悪い部分は切り落とした外観写真を掲載していたり……。
よく考えれば、誰が見ても良い物件、誰もが欲しがりそうな物件が、いつまでも残っているわけはありません。

どんな商品だって、需要が多いものは品薄で、すぐにSOLD OUTするものです。
良い物件ではなく、売れ残るから、写真の加工などと言う、卑怯な手段を講じて、良い物件に見せかける小細工が必要、というわけで……。

では、不動産屋の情報なら確かか、というと、一概にそうとも言えません。
私の場合は、契約直前までこぎつけた物件の情報資料に、致命的な記載ミスがあったことが判明(不動産屋のミスです)。

やっとの思いで契約まで辿り着いたのに、ゴール目前でまたふりだしに戻った、という苦い経験があります。
やはり、一番確かなのは、アナログだけれど、自分自身が歩いて、自分の目で見ながら、物件探しをすること。

すごい労力ですが、そもそも不動産というものは、楽に探せるものではないのです。
土地などは特に、工業製品のように量産されているものではありませんから、需要に対して供給が極端に少ないものの一つです。

不動産は粘り強く、希望を捨てず、誰よりも早く情報を得る努力をした者だけが手に入れられる、宝物。
でも、心配しなくても、不動産との出会いも縁。

いくら追いかけても手に入らない物件もあれば、向こうからアプローチしてくる物件もあるのです。
自分の要望とうまく折り合いをつけながら、現実的な物件を選ぶ、というところも、人間同士のパートナー選びに、よく似ていると言えるでしょう。